Vol.1 Bloody Rose Jelly
ローズドビオ ブラッディローズジェリー ストーリー
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ROSES DE BIO PRODUCTS STORY

2025年にブランド創設11周年を迎え、12年目を走り出したローズドビオ。現在は全8品目12SKU(限定商品を含めず)から1品ずつ、ブランドの信条である“しっかりと手応えを感じられるオーガニックコスメ”として開発を完遂するまでのストーリーを、代表/開発者 関根千恵へのインタビュースタイルでお届けします。

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第1回目は、ローズドビオというブランドにとって象徴的なプロダクト、ブラッディローズジェリーの誕生ストーリーをお届けします。


プロローグ:オーガニック栽培された赤薔薇への執念

はじめに、商品発想の源流であるローズについて
関根さんが赤薔薇に魅せられた経緯についてお聴きしたいです

imageローズドビオを立ち上げる前、私は25年間ほどオーガニック化粧品に関わってきました。その中で、さまざまな肌トラブルに見舞われた女性達から、「いろいろ試してもダメだったのに、バラのクリームを使ったらコロッと肌状態が良くなったの」といった話を、かなりの頻度で耳にしていたんです。 私自身も大学生の時に酷いニキビに悩みましたが、ローズが使われているオーガニックコスメを使ううちに脱することができた経験があり、その体感からも、合わないケミカルなコスメを使い過ぎていたことはもちろん、女性ホルモンのバランスの乱れが背景にあったのではないかと考えるようになりました。

というのも、天然のローズの香りや含まれている有用成分には、鎮静効果、自律神経のバランスや女性ホルモンのバランスを整える働きがあり、科学的な研究からも解明されてきているんです。なので純粋に、女性にとって薔薇というのはとても必要なハーブなんじゃないかなという想いをずっと抱いていたことが一つ。そしてもう一つは、マーケティングの観点からも、ローズは多くの人から求められていることでした。

私が独立前のお仕事で携わっていたドイツのオーガニックブランドは、世界各国で取扱われていたのですが、レモン、ラベンダー、ローズといろんな香りのボディケアを販売していた中で、どこの国でもローズが一番売れていました。また、別の会社のドイツのオーガニックブランドに関わった際も、ローズのクリームは不動のスタープロダクト。ローズというのは、本当にどこの国でも売れ筋の筆頭なんです。 これはもう、使って良かったという声の多さ、リピーターが育っての需要ですよね。

オーガニックコスメではよくピンク色のダマスクローズが
使われていますが真っ赤な薔薇を探し始めた理由とは

imageヨーロッパにはローズガリカという品種の濃いピンクから赤の中間のような薔薇があって、現地ではアポセカリーローズ(薬局の薔薇)という愛称で親しまれているんです。古くは薬用として使われていたことをアロマテラピーの本で目にし、より薬効の高い薔薇があるのかと、これは面白いなと思いました。また、東洋の漢方の世界でも、赤薔薇のハーブティーが若返りの煎じ薬というか、今でいうアンチエイジングのサプリメントのように利用されていることも知り、赤薔薇にはより特別な何かがあるのかなと関心が湧いて深掘りしていきました。

すると、ダマスクローズのような淡いピンクの薔薇は、香りの有効成分は含んでいるものの残念ながら色素が取れず、色の濃い赤薔薇からは、色素としてのポリフェノールが取れると。そもそもポリフェノールというのは、植物が自分を守るために作り出す天然成分のグループ名のようなもの。「こういう成分です」と形が定まっているわけではないので、ポリフェノールについては、一時期ポリフェノール学会に所属するなどして学びを重ねました。ポリフェノールとは、植物の色と香りと渋み、これら 3種類のどれかから取れる成分のことなんです。

現在ローズドビオでは、ローズが持つ芳醇な香りを商品に取り込みたい時は、赤薔薇『さ姫』の収穫量にも限りがあることから、ダマスクローズも併せて使っているので、ダマスクローズの素晴らしさは私も熟知しています。ただ、自分のブランドで最初に商品を生み出すなら、香りが良くて真っ赤なオーガニック認証のバラを探そうと思いました。香りの薬用効果も赤いポリフェノール色素も活かせるような薔薇に巡り会えたら独立しようと思っていたので、 そこがブランドの、そしてブラッディローズジェリー誕生の出発点ですね。そしてついに出会えたのが、奥出雲で無農薬で栽培されている赤薔薇『さ姫』です。


1.抗酸化・ホルモン調整、赤薔薇『さ姫』の高い美容効果

ポリフェノールの豊かさという点で
数ある薔薇の中でも頭一つ抜けている赤薔薇には
そのほかにも優れた美容効果があるんですよね。

はい。真っ赤な薔薇探しと時を同じくして、植物研究分野で「赤色は紫外線を防ぐ色ではないか」という説が登場したことにも私は注目していました。確かに薔薇に限らず、植物の品種によっては緑色の葉であっても、新芽の時は赤みを帯びることがあるんです。緑色というのは葉緑素による光合成のための色素ですが、まだ幼い葉は光合成を十分にできないため、強い紫外線から守る目的で赤色を呈しているのではないかと考えられています。

薔薇においても、赤色の薔薇の花びらは、白色や黄色の薔薇の花びらに比べて圧倒的にシミが出来にくく、美しさを保ちやすいので、この仮説はかなりの確率で正しいのではないかと私は捉えています。この「赤色が紫外線を防ぐ説」もまた、よりいっそう真っ赤な薔薇にこだわりたくなった理由の一つで、オーガニックで育てられている真っ赤な『さ姫』を見つけた時は、絶対にこの薔薇で商品開発をしたい!と思いました。

もちろん、しっかりと効果を感じられる化粧品をつくるにあたり、オーガニック栽培であることも譲れない部分です。ブラッディローズジェリーに使用しているハーブのいくつかは、静岡県の三島で無農薬・化学肥料不使用のハーブを生産加工している落合ハーブ園さんのハーブを使っていまして。社長の落合さんから以前伺ったお話によると、どんなハーブでも無農薬での栽培と農薬有りでの栽培では、ハーブの有効性が最低でも3倍は違うそうなんです。


2.赤薔薇『さ姫』との運命の出会い、そして独占契約へ

多くの化粧品会社が原料として各種の薔薇を探している中、どのように『さ姫』という赤薔薇に辿りついたのでしょうか

最初は、私も化粧品原料として検索したりしましたが、ピンとくるものが見つけられなかったんです。それで、食品原料ならオーガニックの薔薇があるだろうかとふと思って探したところ、奥出雲薔薇園の『さ姫』を見つけることができました。当時、『さ姫』はレストランへの卸しなど、口に入れるものの原料として展示会などに出展されていたんです。そこで最初にお話しできたのが当時の奥出雲薔薇園の専務で、現在は社長である福間裕紀さんでした。当時の社長はお父さまである福間厚さんだったので、最初に息子さんと出会ってお話を聴き、「ああ、これはすごい赤薔薇だ」と感銘を受けて。そこからすぐに、開発者でもある厚さんに『さ姫』を使わせてくださいと直談判すべく農園に出向きました。

立ち上げたばかりのこれからの会社で、その時はまだ 1円の売上げも生まれていない状況でした。果たして自分の申し出を受けていただけるかどうか、ドキドキして会いに行きましたが、厚さんは本当に薔薇への想いが深くて強い情熱的な方なので。自分も夢を持って薔薇園の事業を始めたからと、「オーガニックの赤薔薇で本当に肌に良い化粧品を開発したい」という私の情熱をすぐ理解し、快く受け入れてくださいました。そこから奥出雲薔薇園には何度も通いました。遅くまでオフィスで仕事をしたその足で、寝台特急 サンライズ出雲に乗り込み、翌朝には奥出雲薔薇園で打ち合わせをしたのも、大変でしたが今では良い想い出です。

福間さんが監修の『さ姫』エキス*は、それまで食品にしか使われていませんでした。なので、化粧品に使うにあたってのデータ取りやエビデンスの確認などはこちらに任せていただくことになりました。責任を持って使わせていただくことをお約束すると、福間厚さんは「これからはパートナーと思ってくださっていいですよ」という感じで、晴れて独占契約を結ぶことができました。『さ姫』は、その濃い赤の色みはもちろん、香りも非常に魅力的な赤薔薇ですから、ほかからの引き合いもかなりあったようですが、化粧品で福間さん監修の『さ姫』エキスを使えているのは現在もローズドビオだけです。

*『さ姫』エキスには福間さん監修以外の防腐剤などが配合されているものもあります。福間さんが監修した純度の高い『さ姫』エキスの化粧品への配合は、ローズドビオ独占となります。


3.生産者・福間厚さんの少年のような笑顔と想いの継承

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残念ながら2024年に福間厚さんは逝去されましたが、薔薇づくりに対するいくつものこだわりを語っている時のあの少年のような笑顔は、私の胸にしっかり刻まれています。福間さんが語っていたこだわりの一つは、人の役に立つ薔薇をつくりたいということ。もう一つは、人を感動させるような薔薇をつくりたいと。感動させるといったら、男性が女性にプロポーズをする時に差し出すのは、絶対に真っ赤な薔薇の花束だろうと厚さんは思ったんだそう。
それから厚さんとしては、香りがしっかり出る薔薇をつくることにも、こだわられていました。香り高い薔薇は、昔から言われているように薬用効果を期待できるため、人の役に立つ薔薇と言えるのではないかと。香りの良さについては、開発にあたってかなり重きを置いていたそうです。開発のプロセスも、そう簡単には真似のできないレベルです。薔薇そのものの改良だけでなく、土の改良にも力を注ぎ、その二つの融合が赤薔薇『さ姫』に繋がったと仰ってました。そのこだわりの凄さといったら、土づくりのためにお米を育て、藁、もみ殻、米ぬかを薔薇の栽培に使うんです。なので、仮に『さ姫』の苗を盗まれたとしても、土づくりのノウハウをよほど詳しく知っていなければ、そう簡単には誰も育てられないはずです。


4.美容液×オールインワンで日本のオーガニック市場に挑む!

『さ姫』を使った化粧品をつくれることになり
第1号としてオールインワン美容液という形状を選ばれたのは
なぜでしょう

ブランド立ち上げ前、海外の輸入オーガニック化粧品を扱う会社にいた際、すごく不思議だったのがクリームとかオイルは売れているのに、美容液はさほど売れていないという事実でした。でも本来、日本人は化粧水・美容液大好き国民ですよね。

私が携わっていたのはドイツのオーガニック化粧品だったので、欧州の人は気候的な理由からも美容液よりとにかくクリームが大好き。化粧水も拭き取りのためのトナー化粧水という感覚なんですよね。そんな経緯もあって、自分でオーガニックコスメのブランドをつくる際には、化粧水と美容液にしっかり日本人の好みを反映したいと思っていたんです。とくに美容液については、当時オーガニック認定の美容液で売れているものが日本市場に見当たら無かったので、日本人が満足できるようなものを求めている方が潜在的に結構いるのではないかと。

また開発に着手した頃、忙しく働いている女性にオールインワン保湿が響いていたんです。ただ、手に取ってみると肌が本当にしっとりと整うようなオールインワン保湿って、かなり少ないなという印象を持ちました。ならば日本人が満足するオーガニック美容液で、ちゃんとしっとり保湿できるオールインワン美容液を作ろうと開発の方向性を定めました。ところが、始めてみるとこれが難しい。保湿力が高く、なおかつエイジングケア*効果を実感できるような処方を探るのにかなりの時間を要しました。処方が決まったら今度はデータを取って検証してと、結果的に2015年9月の商品発売までに一年間かかりました。起業から一年間まったく売るものがなく、毎日試作だけを繰り返していた感じです。

*年齢に応じたケア


5.理想の処方を叶えるまで、毎日試作を繰り返した日々

美容液としての満足感+オールインワンの利便性を融合すべく
処方決めにはかなり苦心されたとか。

imageオーガニック栽培の薔薇が持つさまざまな効能が、石油合成の成分、例えばパラフィンとか鉱物油、強い界面活性剤を使ったら台無しになってしまうのではないかという危惧が自分の中にあったので、とにかく薔薇が持つ本来の良さを損なわないよう、処方はナチュラルにこだわるのが大前提でした。

試作は、それはもう何十回と重ねたのですが、とくに難しかったのが防腐力です。水で煮出して抽出された『さ姫』のエキスには、かなり栄養成分が豊富に含まれています。そこに保湿成分もたっぷり配合すると、どうしても傷みやすくなってしまうんです。『さ姫』エキスのみならばそこまで防腐力を問わなくても大丈夫なのですが、保湿力を高くしようと保湿成分を盛り込んでいくほど、防腐剤が必要になってくるという、その相反を乗り越えるのが難関でした。


6.「防腐までナチュラル」哲学を貫くことで差別化を

だからと言って微量でもパラベンを使ってしまうのは、最初の決意から逸れてしまいますし、低刺激であることも私の信念にあったので、パラベンの代わりによく使われるフェノキシエタノールであっても、やっぱり使いたくないと思ったんです。安定性ばかりに重きをおいたら、結果的にケミカルな化粧品とあまり変わらないものになってしまいますから。薔薇に含まれる有用成分は数百種類といわれており、まだ未解明のものもたくさんあるので、そういった複雑かつ重要な部分を損なわないためにも、防腐力を高くし過ぎないことも大切にしたいポイントでした。

最終的に、どんな成分で防腐力を持たせることに
成功されたのでしょうか。

imageアニス酸Naという成分で、八角(スターアニス)もしくはバジルから抽出される植物由来の防腐剤です。八角は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の原料として使われる「シキミ酸」が抽出されていたりと、殺菌作用の高いハーブ。バジルも、古くから食中毒予防のあるハーブで知られています。発売当初は薔薇自身の防腐力と、漢方などで使われているチシマザサエキスなどハーブエキスのブレンドによる防腐力に頼っていたのですが、ギリギリのラインだったんです。アニス酸Naを使ってからは、例えばお客様が旅行用にちょっと小分け容器に詰め替えたりしても、傷みの心配なく使っていただけるレベルになっています。ブラッディローズジェリーの処方は、お客さまが感じないほどの微調整という感じですがこの11年に間に密かに変えています。より傷みにくい丈夫な処方で、しかも肌に刺激を与えることなく効果的にする目的で2、3回の変更を加えました。


7.保湿力&美容効果を徹底追求した天然ジェルへのこだわり

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あとは、オールインワンとして使いやすい粘度をどう出すか、というところもナチュラル成分だけで処方を組むのは、ハードルが高かったです。『さ姫』のエキスを全体の51%も入れることにしたことが原因だったのか、そこは言い切れないところではあるのですが、なかなかうまく固まってくれなかったんです。ちゃんとしたジェルになってくれない。こういう局面も、合成の乳化剤や加熱することで粘度が増す増粘剤などを使えば、もう少し楽に乗り越えられそうですが、天然の増粘剤のみを使ってつくるのは大変でした。
ただ、ここまでこだわり抜けたら『さ姫』の良さが薄められることなく、ギュッと詰まっていることがより伝わるのではないかと。そこで諦めるつもりはありませんでした。最近は化粧品の処方について詳しい方も増えてきて、「やっぱり化粧品ってかなり薄めてつくられているんでしょ?」と、疑心暗鬼になってしまわれることもあると思うんです。そういった意味でローズドビオは、いくつものこだわりをちゃんと詳らかに出来る、内容と価格に納得していただけるブランドでありたいと思いました。

心地よいジェルのテクスチャー、うるおいがしっかり続く保湿効果、
いずれも自然由来成分のみで成立させるのって大変なんですね。

imageそうなんです。粘度+うるおいのために使用しているのは天然の多糖類、シロキクラゲやハチミツなどで、保湿成分としてグリセリンも配合しています。ただ、グリセリンを悪者として捉えている方も、ネットの口コミとかを見ていると一定数いらっしゃるので、実はグリセリンってどう扱うかが重要な成分なんです。

グリセリンは、成分を抽出するための溶剤としても使われたりするので、化粧品にたくさん入れ過ぎると脱脂の方向へ作用が働き、乾燥を助長してしまうことがあります。ホホバ油とかオリーブ油も同様で、たくさん使い過ぎると肌に必要な皮脂まで脱脂されてしまいます。これはあまり知られていないことですが、ホホバ油やオリーブ油ばかりでアロママッサージをしているとだんだんガサガサしてきて手荒れが起こることもあるんです。

なので、単体だとベタベタとした粘り感があるシロキクラゲやハチミツといった天然の多糖類でグリセリンを包むような処方に。こうすることでグリセリンの難点を抑え、モチモチとしたうるおい感をキープできる保湿ベースになりました。成分表示を見て、グリセリンがたくさん入っていることに懸念を抱く方もいるかもしれませんが、ちょっぴりマニアックなこの処方のおかげで界面活性剤フリーの、より肌にやさしい『さ姫』エキス51%配合の保湿ベースが実現したので、一般的なグリセリンたっぷり配合のものとは全然違うということを伝え広めたいです。またこの処方のおかげで、ブラッディローズジェリーを使っていると時間が経っても乾燥や毛穴の開きを感じにくくなっていくんですよ。


8.赤薔薇『さ姫』エキス51%配合、惜しみなく入れる決断

それにしても『さ姫』エキス51%配合には驚きました。
巷のオーガニックコスメのローズエキスの配合率は
ほんの数%ということも多い気がします。

imageどこまでたくさん入れられるか挑戦して、51%が上限でした。それ以上入れるとなると保湿成分を減らすしかなく、結果的に処方のバランスが崩れてジェルのテクスチャーを保てなくなってしまうことがわかったんです。本当に51%から少しずつ増やしたり減らしたりしながら確かめて、ここが最適解なのだなと。

単純に言ってしまうと、一般的な美容液の原料表示でいう「水」の代わりに栄養価の非常に高い『さ姫』のエキスが入っている感じです。どんなに素晴らしいローズエキスでも、あまり薄めてしまったら、有用性分の良さが出ないので。51%という高配合だからこそ、赤薔薇『さ姫』の良さが最大限に引き出され、肌への効果もしっかり期待できるんです。

香りについては、『さ姫』のエキスそのものの赤薔薇の香りに、ローズウォーターを合わせてより香り豊かに仕上げています。オーガニックコスメには精油で香りづけされているものも多くありますが、肌が弱い方は精油に反応してしまう場合があります。いろんな肌タイプの方に使っていただくなら、鎮静効果などもあって、肌が弱い方でも刺激反応が起こりにくいローズウォーターを合わせて香りを高めるのが良いかなと思いました。


9.科学的な裏付けと「ほかにない処方!」と評価された成果

商品完成後は、奥出雲薔薇園との契約時にお話が出ていた
データ取りによる裏付けや有効性の確認試験もされたんですよね。

imageはい。まずは『さ姫』エキスの抗酸化レベルと抗糖化レベルをデータ取りしました。その後に完成したブラッディローズジェリーで、初めて使用した時、3ヶ月後、7ヶ月後と追って科学的裏付けとなるデータ取りをしました。目元などの皮膚を対象にエイジングケア*効果をデータ化したのですが、顕著な違いが出て、これなら大丈夫と自信をもって発売に踏み切れました。
*年齢に応じたケア

また、身近なところから嬉しいレビューも届きました。奥出雲薔薇園では女性たちが『さ姫』を早朝から手摘みしていまして。もともと食品用として栽培されている赤薔薇なので、化粧品が一切付着しないよう、皆さん日焼け止めも控えて完全なすっぴんで作業されているんです。そんな状況から朝の強い陽射しによる日焼けやシミに悩まれていたそうなのですが、皆さんが摘んでくださった『さ姫』で作った美容液が完成しましたとブラッディローズジェリーをお渡ししたら、使ううちに肌が明るくなったり、気にしていた年齢サインが薄れてきた、といった感想をいただけました。赤薔薇『さ姫』のエキスは抗酸化力が高いので、紫外線によって発生した活性酸素をキャンセルして日焼けしにくい肌へと導いてくれます。こういった生の声も、確かな手応えに繋がり非常に嬉しかったです。

2015年9月の発売から10年が経ちましたが
お客様からの反響で印象に残っているのはどんなことですか?

ローズドビオのお客様は、オーガニックコスメに詳しい方もかなり多いのですが、ブラッディローズジェリーについては「これはほかにない処方」と褒めていただけることが多いです。例えばですが、洗顔料とかはほかでも気に入ったものがそれなりにあるけれど、「こういうオールインワン美容液って、ほかでは見つからないから買い続けるわ」と仰っていただいたことは、何度もあります。現在も、ブラッディローズジェリーはローズドビオで一番の売れ筋商品です。赤薔薇『さ姫』を探す段階も含めて、長い時間をかけてつくり上げた甲斐がありました。


10.赤薔薇とハーブの相乗作用によって、美容効果を最大化

成分の原料についてはブランド公式サイトに詳細が載っていますが
『さ姫』以外に配合されているそのほか成分も贅沢ですよね。

そうですね。ブラッディローズジェリーという商品名の背景に繋がるのですが、「ブラッディ」とは、肌につけると薄いフィルムを形成し、まるでかさぶたのように肌を守りケアして、保湿によるハリ感を維持してくれる成分、ドラゴンズブラッドという樹液にちなんでいます。「ローズ」はそのまま赤薔薇『さ姫』のことです。そして「ジェリー」はジェル状の美容液であることと絡めつつ、配合しているジェリーフィッシュ(ミズクラゲ)も背景の一つです。ジェリーフィッシュ(ミズクラゲ)由来のコラーゲンはとても高純度・高品質で、プラセンタを超えるとも言われるほどの保湿力とハリ感を期待できます。この商品名から生命力を感じていただけたら、そして奥出雲薔薇園の福間さんや私の情熱、化学的裏付けなども感じ取ってもらえたら、といった想いを込めてつけました。さらに、食用グレードの認定オーガニックハーブから抽出したハーブエキスを、メイン成分との相乗効果を考えて独自に15種ブレンドして配合することで、製品の抗酸化力・抗菌力、スージング効果、エイジングケア*効果などをアップしています。

*年齢に応じたケア

11.トラブルが起きやすい男性の肌にもおすすめな理由

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そのほかの特徴として、ブラッディローズジェリーはオイルフリーでつくっているのですが、これも理由があってのことです。かつての私のように、敏感でニキビができやすいような、オイルを必要としてない肌の人でも、絶対に必要なのはうるおいです。なので、このブラッディローズジェリーは、幅広い肌質に対応できるオーガニックのオールインワン美容液として、オイルフリー処方でうるおいをとにかくたっぷり与えて肌を整えることにフォーカスしてつくりました 。
低刺激性というところでは、エタノールも入れていませんし、もちろん鉱物油や石油合成の合成界面活性剤、シリコン、PEG、カルボマーも使っていません。先ほどお話しした石油合成の防腐剤(パラベンやフェノキシエタノール)も不使用です。かなりの薔薇アレルギーであるとか、キク科のハーブや海藻由来の成分は使っているので、それらが少しでも入っているとアレルギー反応が出てしまう…といった方を除けば、どなたでも使えるオールスキン向けの100%自然由来オールインワン美容液です。

奥出雲薔薇園の先代社長、福間さんも
完成したブラッディローズジェリーを使ってくださっていたのですか?

imageはい。亡くなられた時、後日家族の皆さんにお会いしたら「父の鞄にはいつもブラッディローズジェリーが入っていたんですよ」と教えてくださって。さすがだなと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。ブラッディローズジェリーは、男性がアフターシェーブに使う保湿ケアとしてもおすすめです。オイルフリーなのでニキビが出来やすい若い方から、もう他界しておりますがうちの会社の元会長、顧問だったドクターの男性も80代で使っていました。剃刀を使って髭を剃っていたので、いつも髭剃り負けが酷くて薬を付けていたのが、完成したブラッディローズジェリーを使い出したら剃刀負けしなくなったんです。しかも肌の透明感まで上がっていました。


エピローグ:価格設定やライン展開についての考え方

老若男女を問わず、1本で保湿とエイジングケアが叶って、丈夫で綺麗な肌を育めるのは、コストパフォーマンス的にもありがたいです。

imageそうですね。商品開発時から、続けやすい価格設定にしようと思っていました。これ1本でお手入れが済み、だいたい2ヶ月ちょっと使えるので、「あれこれ揃えずとも完結できるところが良いわ」というお声をいただけています。化粧品会社は広告や人件費にお金がかかるとか、社屋が必要とか、そういったことを前提にしているとどんどん商品にコストが乗ってしまうのでそれは嫌だなと起業前から思っていました。すごく大きな会社になるよりも、続けられる会社になって、続けられる化粧品をつくっていきたい。できるだけ人を増やさず、化粧品の原価に惜しみなくコストをかけたいという自分なりの哲学に従い、最初から一人でやっていける会社の設計を考えて本当に良かったと11年経った今も思っています。

今回のブラッディローズジェリーを皮切りに赤薔薇『さ姫』を核とした
ライン展開についてこれから伺っていけたらと思います。

記念すべき第1号は、誰でも気軽に使えるものにしたいと思っていたのでブラッディローズジェリーのようなプロダクトになりました。オーガニックコスメはそれなりに値段も高めですし、いきなりライン使いを勧められることに負担を感じる方も多いはず。そのため、まずはブラッディローズジェリーを使ってみていただいて、あとは調味料のような感じで自分に必要そうな要素をプラスしてもらうのが良いのかな、という感じでラインナップが増えていきました。中には、お客様からの要望で実現したものもあるので、またそれぞれのストーリーをお話しできたらと思います。